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08
2015

ストレスチェックの意義

今年の12月から、ストレスチェックの実施が義務化されます。(従業員50人未満の事業場は、当分の間「努力義務」)

厚生労働省は、このストレスチェック制度を
「定期的に労働者のストレスの状況について検査を行い、本人にその結果を通知して自らのストレスの状況について気付きを促し、個人のメンタルヘルス不調のリスクを低減 させるとともに、検査結果を集団ごとに集計・分析し、職場におけるストレス要因を評価し、職場環境の改善につなげることで、ストレスの要因そのものも低減させるものであり、さらにその中で、メンタルヘルス不調のリスクの高い者を早期に発見し、 医師による面接指導につなげることで、労働者のメンタルヘルス不調を未然に防止する取組です。」としています。

何だか難しく感じますが
① 本人にストレスがあるか気づかせ
② 早めに対処し(対本人、対職場環境等)
③ メンタルヘルス不調者を未然に防止する
というものです。

実施方法の詳細は、厚生労働省サイトをご覧頂くとして…まず「何の意味があるのか?」「ストレスがあるのを知って、何になるのか?」そう思う方も多いでしょう。
お客様の中には「社員本人さえ気づいて無かったストレスを知って、おかしくなられたら困る。」つまり「知らない方がいい事もある。」といったご意見もありました。

ある、とてもわかり易い表現をされているサイトがありました。
「ストレスチェックは体温計。熱があることがわかっても、それだけでは確かに意味が無い。でも、何か異常があることが早めにわかれば対処することができ、肺炎や脳炎などの重病に至ることは無い。(要約)」…たしかに。

よく「ストレスがあって当たり前」「昔自分はこうだった」とストレス社会を生き抜いてきた武勇伝を振りかざす方もいます。
(正直、私もそうでした(笑))
でも、ストレスに弱い人達が多い今、この論法では会社に社員はいなくなってしまいます。
会社にストレスの要因があるのなら当然改善すべきですし、本人の要因が強いのであれば、重病にならないうちに対処させるべきです。

ところで、先程の「社員本人さえ気づいて無かったストレスを知って、おかしくなられたら困る。」の人事担当者さんですが…
「『ほら、私にはストレスがあるのだから配慮してよ。』と言われたら、対処してあげなければならないのか?何もしないで鬱になったら安全配慮義務違反を問われるのか?もしストレスチェックの悪い結果を振りかざしてこられたら、どうしたらいいのか?」とのご質問を頂きました。
私の見解ですが、仮に会社に全く要因が無い場合(例えば離婚が原因だと本人も認めている場合など)、所定労働時間内の通常業務をさせることについては、何の問題もありません。そもそも、そういう労働契約であり、他の社員は普通に仕事をこなせるのであれば、それは本人自身の問題です。
ただし、ストレスを増幅させるような超過勤務や心的負担業務は避けましょう。
また、カウンセリング等の時間を請求されたら、その時間は、あらかじめ計画できるものですので有給休暇の使用を認め(無い場合は無給の欠勤扱いで可)、本人の回復を待つことになります。
短時間勤務や所定労働日を減じる要求は、会社の就業規則(雇用形態)や、その職種や業務で会社として受け入れられる範囲で構いません。但し、雇用維持の努力はしましょう。(配置換え、雇用契約の変更等)
勿論、こういったストレスに弱い事で、仕事内容や勤務時間に制限が出る場合は、査定でマイナス評価となるでしょう。元気に頑張っている人と同じ評価をしなければならない、なんていう配慮までする必要はありません。
また、ストレスから鬱などを発症させないために有給休暇制度や介護休業制度などを改めて説明し、上手に使ってもらうことも大事です。
特に権利を振りかざすタイプの社員には、就業規則等でしっかりルールを定め、規定通りに粛々と物事を進めていくことも重要になります。

但し、権利を振りかざしてくるような社員はほんの一握り。
多くの人が、本当に苦しみもがき、ストレスを感じず元気に働きたいと思っていると思います。
「昔は~」「自分は~」の先入観を捨てましょう。
また、カウンセラーでも何でもないのですから安易に「ストレスに強い人間に育てる」なんて思ってはダメです。
社員をよく理解し観察し、ストレスを溜め込んでいる様子に気づき、そっと声をかけてあげ、その人なりの解決方法を見つけてもらうのを待ちましょう。

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