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09
2015

「努力義務」って

「努力義務」労働関係法では良く使う言葉です。
条文に「~するよう努めなければならない」などと規定されているもが「努力義務」となります。

Wikipediaでは、「違反しても罰則その他の法的制裁を受けず、遵守されるか否かは当事者の任意の協力にのみ左右され、またその達成度も当事者の判断に委ねられる。」と説明されています。

正直、一昔前は「努力義務は強行法規ではないんだから。」として軽視されてきたのも事実。

確かに、訓示的な、志を示すような努力義務もあります。
しかし、多くは激変緩和措置的意味合いで設けられ、その後の法改正で「~するよう努めなければならない」から「「~しなければならない」へ改められるものが多いのです。

労働基準監督署は、是正勧告まではいかなくとも、指導書にて努力義務案件を指摘してくることがあります。
これを単に「だって努力義務でしょ。言われる筋合いなんか無い。」と突っぱねて良いでしょうか?

実は、私法上の効果は認められにくいものの、公法上の効果において行政当局は「義務規定に違反している場合、又は努力規定の趣旨を満たしていない場合には、労働大臣又は婦人少年室長が助言、指導又は勧告を行うことができ、これによりその是正を求めることになる。」としています。
努力義務の実効性を高める為に、指針等を策定し、助言、指導、勧告権限を大臣等に付与する、ということです。

自主研の吉田先生は「近年の監督署の指導の傾向は、『努力義務なんだから、努力する義務がある。』つまり、どう努力したのか』を問われるんだ。」と仰っていました。
まだ実行できなくても、「その理由」くらいは考えておくことが必要そうです。

そもそも、「法」である以上、国はその効果を期待しています。
特に、企業規模で「〇人以下の企業は努力義務」とされている規定については、その後、強行法規になることを見据えている事が殆どです。
「『努力』だから関係ない」ではなく、これから社会がどう変わっていくのか、何を覚悟しなければならないのか、を考え、その時が来たらどう対処していくのか想像し、準備くらいはしておきましょう。


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