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14
2016

定年後再雇用と労契法と特措法とYシャツと私(-_-)

ブログをリニューアルしました。
多くの文字を書けるようになったところで、昨日の研修会で労働契約法に触れ、定年後再雇用に関して、いつもよぎる疑問が再燃したため、今日はボリューミーなつぶやきです。




労働契約法第19条(有期労働契約の更新等)
有期労働契約であって次の各号のいずれかに該当するものの契約期間が満了する日までの間に労働者が当該有期労働契約の更新の申込みをした場合又は当該契約期間の満了後遅滞なく有期労働契約の締結の申込みをした場合であって、使用者が当該申込みを拒絶することが、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められないときは、使用者は、従前の有期労働契約の内容である労働条件と同一の労働条件で当該申込みを承諾したものとみなす。
一  当該有期労働契約が過去に反復して更新されたことがあるものであって、その契約期間の満了時に当該有期労働契約を更新しないことにより当該有期労働契約を終了させることが、期間の定めのない労働契約を締結している労働者に解雇の意思表示をすることにより当該期間の定めのない労働契約を終了させることと社会通念上同視できると認められること。
二  当該労働者において当該有期労働契約の契約期間の満了時に当該有期労働契約が更新されるものと期待することについて合理的な理由があるものであると認められること。


つまり…反復更新されていた場合、急な雇止めは解雇と同視されるし、反復更新されていなくても、他の契約者の更新状況等からその労働者に更新期待があったらダメ!ということです。
そこで疑問に思うのです。
継続雇用の高齢者に関する無期転換ルールの特例…有期雇用特別措置法…「特措法」の意義について。
通常は、同一の使用者との有期労働契約が通算5年を超えて反復更新された場合に無期転換申込権が発生しますが、
・適切な雇用管理に関する計画を作成し、都道府県労働局長の認定を受けた事業主(※)の下で、
・定年に達した後、引き続いて雇用される
有期雇用労働者(継続雇用の高齢者)については、その事業主に定年後引き続いて雇用される期間は、無期転換申込権が発生しません。
この認定を受けた事業主下で働く高齢者は有期雇用で雇われる訳ですが、労働契約法第19条は全ての労働者に適用されます。
反復更新をしているわけですから、簡単な雇止めはできない・・・雇止めをするには、「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認め」られなければならない、と言う事になります。
一方で、長澤運輸事件の地裁の判断では、定年後再雇用者であっても、有期契約である以上、労働契約法第20条の適用を受けることになります。(注:未だ最高裁の判決は出ていません。)

第20条(期間の定めがあることによる不合理な労働条件の禁止)
有期労働契約を締結している労働者の労働契約の内容である労働条件が、期間の定めがあることにより同一の使用者と期間の定めのない労働契約を締結している労働者の労働契約の内容である労働条件と相違する場合においては、当該労働条件の相違は、労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度(以下この条において「職務の内容」という。)、当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して、不合理と認められるものであってはならない。


これって、有期契約労働者VS無期契約労働者の話であり、いわゆる5年ルールにて無期契約の申込をした人には適用されないわけです。
つまり…特措法を使って、無期申込をさせないよう(有期雇用のまま)にしたところで
「いつでも雇止めできるようになるとは限らない。」
「労契法20条を盾に、無期雇用者(正社員等)と労働条件を争われる可能性がある。」
というリスクが、今のところでは拭えないのです。

例えば、定年60歳、希望者全員を65歳まで定年後嘱託社員として再雇用の会社の場合、
その後に関しては、
・一定の条件をクリアした者だけ再々雇用契約(採用)
・新たな社員区分(この社員区分用の就業規則を作成)
・期間の定めは無し。でも、毎年労働条件の見直しを行う。
・定年(いわゆる第2定年)はMAX○歳
と定めた方が、よっぽど使い勝手が良い、と言う事になりませんか?

まだ改正されてから間もない労契法や、特措法…。
「厚労省の思惑」と「裁判の判決」が本当に合致しているのか、合致していくのか…これはわかりませんが、社労士として社長さんに「これ!」と言ったアドバイスを自信を持って言えないところがもどかしい限りです。

一部の悪い事業主の為に、労働者がしいたげられ、こういった法改正が行われ…
そして多くの良い社長さんが対応に迫られ、対応しきれなかった社長さんが、一部の労働者に請求される…
うーん、やるせない…。

労契法がらみの裁判はこれからも続くと思われます。
注目したいところです。
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